平成22年8月
熊本市の私立尚絅(しょうけい)高等学校を試験会場として、同校及び熊本市立必由館(ひつゆかん)高等学校の在校生と卒業生含む約50名がマナー検定上級試験を受験しました。
真剣な表情で実技予備講座に臨む受験生たち
夏真っ盛りの8月1日、熊本市でマナー検定上級試験を実施いたしました。私立尚絅(しょうけい)高等学校を試験会場として、同校および市立必由館(ひつゆかん)高等学校在校生と2校の卒業生を含む50余名が受験しました。尚絅高等学校は短期大学部、中学校と共に広大なキャンパスを擁し、一般教養のみならず礼法などの日本文化の継承と健全な人間形成を目指しています。
その一環として高校生は年度ごとに初級~中級~上級を受験し、卒業までに正しいマナーの習得を目指してステップアップしています。合格者数を記した大きな垂れ幕を校舎屋上から掲示することで、たくさんの方の目にも「マナー検定」の文字が留まっています。
マナー検定に多くの合格者を出し、礼法教育に積極的な尚絅(しょうけい)高等学校
午前中の実技予備講座では、時に歓声が沸き拍手が起きるほど。緊張の中にも楽しく学ぶその姿勢に、講師陣の指導にもより熱が入ります。
マナー検定上級試験は中級合格者を対象に、試験会場で筆記試験と実技審査を行います。筆記試験はテキスト「センスアップマナー1・2・3」の中から出題され、試験当日は実技予備講座を開講し、審査する実技項目を詳細に演習します。
学校施設を会場とした上級試験の実施は、当協会としては初めての試みでしたが、今後も様々な展開をして参ります。
熊本会場の受験者の声が事務局に寄せられました
尚絅高等学校 大城(おおぎ) 多恵子 先生
本校は今年創立122年を迎える女子校で、礼法教育にさらに力を入れたいという思いから3年前よりマナー検定を全学年で受験しています。装道礼法講師の江本先生にお世話になりながら、1年次の総合学習の時間に浴衣の着装を通して、立居ふるまいや、内面からの美しさを表現できる心のあり方などを学んでいます。
マナー検定は一年次全生徒が初級、2年次全生徒が中級、3年次は希望者が上級を受験するという進め方で取り組んでいます。上学年になるほど、日常の所作にも変化が見られ、心の姿勢が表れるようになりました。それが生徒たちの自信や励みになっています。これもマナー検定を受験しているからこそだと日々実感しております。これから社会人として旅立つ前に、早い段階で学べることは大変有り難いことです。本学園は幼稚園・中学・高校・大学の女子教育の総合学園で、これからも社会の変化に対応できる魅力ある女性の育成に努めて参ります。
尚絅高等学校3年 臼間野(うすまの) 恵 さん
私は高校1年次より、和装礼法同好会に所属しています。3年間きものの着装や礼儀作法を学んでいました。もっと深くマナーを学びたいと思い、今回上級試験を受けました。
今までよりも食事のときのマナーや、敬語の遣い方を詳しく知ることができました。たくさんのマナーに触れて、物の受け渡しや敬語が難しいと思いましたが、日頃の気遣いと相手を思いやる気持ちが必要だと感じました。検定で学んだ事を生かし、自分自身をもっと高めていきたいと思います。